残忍！！女二人のか～っぺっ強烈痰唾地獄！！

強烈な空気が支配する本作の舞台は、生活感の残る薄暗い一室。装飾はほとんどなく、照明の湿り気さえ“吐きかける音”を引き立てる。全体が無機質で、行為の生々しさのみを際立たせる構成だ。緊迫した沈黙のなか、二人の女が視線で合図を交わしながら、支配と服従の構図を確立していく。M男は静かに受け入れの姿勢をとり、やがて彼の顔面が唾液地獄の舞台となる。無感情な支配と倒錯的な悦楽の交錯が、観る者に不穏な美しさを感じさせる。

対峙するのは、くたびれた喫煙者風の中年系女性と、刺青が印象的な妖艶な女。前者は疲労感すら武器のようにまとい、生活臭と共にじっとりとしたリアリティを放つ。後者は肉食的なS気を隠さず、獲物を追い詰めるような眼差しが象徴的だ。二人の間には年齢差と支配の温度差があり、それがフェチ的緊張を増幅させる。レビューでは「本当に臭そう」「リアルでこういうことしてそう」と評され、演技ではなく“生理的な嫌悪に快楽を見いだす”層に刺さる仕上がりとなっている。視覚よりも嗅覚と音への刺激を狙う唾フェチAVとしての企図が明確だ。

プレイは序盤から濃密で、咀嚼音や喉奥の「か～っぺっ」という動作音が空間を支配する。緑がかった痰が塊状に飛び、男の顔に音を立てて貼り付く。レビューでも「鼻の穴に唾を垂らし“入っちゃったね”と笑う」場面が印象的とされ、羞恥と支配の境界が曖昧になる。手コキやフェラも唾だらけで、潤滑よりも“汚染の感覚”が主軸。M男の反応は無視され、二人の女の欲求のみが進行を決める。痰と唾が耳の中まで流れ込み、抵抗のない姿を映すカメラが倒錯的な達成感を残す。

ブロンドピンク作品らしい、過剰なまでの吐瀉演出とリアル志向のバランス感が際立つ。レーベル特有の“素人感と暴力性の融合”は、単なる陵辱ではなく、肉体と排出物の関係そのものをフェチとして昇華させている点に独自性がある。痰フェチ・唾液責めという極端な嗜好を突き詰めながら、スラップやリンチなど支配の物理性を補助的に織り込む演出も緻密。生理的嫌悪を超えて、身体反応と心理支配を突き合わせる構成が、このレーベルの“最も過激かつ実験的”な一作といえる。